暴雨郵便局

E12 · B

森を忘れないで

森のはずれに立っているあなたへ

暴雨郵便局へようこそ。1990年、色あせたクリーム色のクラフト紙の封筒です。八〇年代ホラー映画のポスターのような、縦に詰まった太い題字。その下には深い緑の童話風の版画があり、木々の影のあいだに鹿が立っています。縁には薄紫のビデオ用トラッキングラベルが走り、タイトルの下には誰かが赤いペンで線を引きました。忘れないで、という意味です。森はぎっしり描かれていますが、題字ははっきり読めます。

木立のなかを長く歩いたある思想家は、こんな一行を書きました。「森のなかで、私たちは理性と信念に立ち返る。」——ラルフ・ウォルドー・エマソン『自然』(1836年)

ここでも、それを大切にしたいのです。手紙はゆっくりお送りし、物語は丁寧にお語りします。森を忘れはしませんし、中へ押し込んだりもしません。しばらく、はずれに立っていてください。それで十分です。

森はここに、手紙もここに

暴雨郵便局

1990年・グリーンレイク

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