E13 · A
モル・パンクへの旅
遠くからやって来たあなたへ
暴雨郵便局へようこそ。この手紙は1966年のインドから、新しい都市チャンディーガルを出発して、モル・パンクへ向かう道すがら出されました。封筒は素焼き色の綿紙で、看板描きの職人が書いたような大きな文字は、筆の払いが長く弧を描いています。藍色とターコイズ色の織物風の幾何学模様が縁を押さえ、コンクリートの日除けの線画が並び、黄土色の星の観測器具の版画の下には、クリーム色の天文メモが差し込まれています。
旅人について、ある詩人はこう書きました。「旅人は、自分の家の戸にたどり着くために、見知らぬ戸をひとつ残らず叩かなければならない。そして、いちばん奥の聖所に至るために、外側の世界をすべてさまよわなければならない。」——ラビンドラナート・タゴール『ギーターンジャリ』(1912年)
あなたがどれほど遠くから来たのかは、私たちにはわかりません。けれど、見知らぬ戸の向こうには、ともしびと、一杯のお茶と、空いた机が待っているかもしれません。疲れたら、手紙を書いてください。あなたの足ほど速く走らなくてもいいのですから。
道中の無事と、お茶のあたたかさを
暴雨郵便局
1966年・インド