E15 · C
青空の下の競走
晴れた空の下を走るあなたへ
暴雨郵便局へようこそ。1991年1月、オーストラリア。空色の封筒に、ゆったりとしたスポーツ向けのスラブセリフの題字、クリーム色の幾何学で描かれたスタジアムの挿絵。赤土色の等高線の帯がそのまわりを巡り、隅にはオリーブ色の小さな植物の絵、縁には縫いつけた紙のゼッケン帯、そして小さな太陽の紋章が輝いています。
とても古い書物のなかで、日の下をひとまわり見渡した人は、こう言いました。「私は振り返って、日の下を見た。競走は足の速い者のものではなく、戦いは強い者のものではない。」——『伝道の書』9章11節(欽定訳、1611年)
では、競走は何のためにあるのでしょう。きっと、大勢の人が同じ空の下で汗をかき、息を切らし、ゴールの前で一緒に笑うためです。勝ち負けは運に預けて、私たちがあなたに残すのは、一枚の紙とペンです。
空は高く、道は長く、ゆっくりどうぞ
暴雨郵便局
1991年1月・オーストラリア
追伸 帽子をお忘れなく。オーストラリアの太陽は遠慮を知りません。