暴雨郵便局

E16 · C

城門のそとへ

城楼で人を待っているあなたへ

暴雨郵便局へようこそ。この手紙は、年のわからない町の城門から出されました。封筒はあたたかな黄土色の手漉き紙で、力強いローマン体の英字を流れるようなペンの筆致が巻いています。墨の線が城門の立面を描き、屋根が幾重にも重なり、青緑の民間版画の雲が浮かび、赤い印と、隅の折れた帳簿の頁があります。

古い詩のなかに、城楼に立って人を待つ者がいます。「行きつ戻りつ、城の楼の上。一日会わなければ、三月も会わない心地。」——『詩経』鄭風「子衿」(先秦)

待っている人は来ないかもしれませんが、手紙のほうが先に着くことはできます。城門のそとへ続く道は長く、一日が三月にも思えること、私たちは知っています。だから、ここの手紙は決して急かしません。楼の上には灯りを、机の上には一枚の紙を残しておきます。

城門は開いて、灯りはともって

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年代未詳・城門

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