暴雨郵便局

E32 · B

逆さまのパリ

封筒を逆さにして読むあなたへ

暴雨郵便局へようこそ。ある詩人は、ありふれた朝のこの街を、まっすぐには語れませんでした。「羊飼いの娘よ、エッフェル塔よ、橋の羊の群れが今朝は鳴いている。」——ギヨーム・アポリネール『ゾーン』(1913年)

封筒をひっくり返せば、パリは安定して立ちます。1935年から36年のパリは、ここでは逆さにぶら下がっています。温かな象牙色の紙の上、藍色の建物のエッチングが下を向き、海緑色の水平線にまで垂れています。独創的な書道風モダニズムの題字は、不思議に巧みで、一文字も読みにくくありません。バラ色の乗車券、金色の細いサロンの額縁、局所的にだけ落ちる、絵画のような超現実の影。

ほら、向きを変えれば、塔は羊飼いの娘に、橋は羊の群れになります。向きを変えて読む手紙の旅へどうぞ。結末から読んでも、さかさまに読んでもかまいません。雨がどちらから降っても、問題ありません。

さかさまでも、まっすぐでも

暴雨郵便局

1935〜36年・パリ

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