M05S · A
資料室の星
資料をめくるあなたへ
暴雨郵便局へようこそ。この手紙は、資料室から取り出されたものです。紺色の資料用封筒には、びっしりと星図の彫版。大きな銅版の筆記体の題字は、詩のように書かれています。淡い銀色の座標の弧のあいだにはクリーム色の索引タブ、紙には小さな観測用スライドの窓も切ってあります。二枚のタグに出どころが記され、年の欄だけが空いています。
カントは、どんな星図にも挟んでおきたくなる一文を残しています。「二つのものが、考えれば考えるほど、いつも新しく、いや増す驚きと畏敬で心を満たす。わが頭上の星空と、わが内なる道徳法則である。」——イマヌエル・カント『実践理性批判』(1788年)
ここにある星は、占いのためのものではありません。覚えておくためのものです。どのページで立ち止まっても、小さな窓から少し眺めていってください。書きたくなったら、こちらで綴じておきます。
目録係より敬意を込めて
暴雨郵便局
年代不詳・資料室