暴雨郵便局

M11 · B

明日へ宛てて

まだ明日を待っているあなたへ

暴雨郵便局へようこそ。1920年の秋、西部戦線。使い込まれながら大切にされてきた、あたたかなクリーム色の便箋に、万年筆の銅版体の文字が、慰めるように美しく並んでいます。紙には淡い地形図が透け、縁にはくすんだ緑の野草と石碑の影、茶色の縫い目が裂け目を繕い、隅にはやわらかな黄土色の日の出が昇っています。

別の秋に、ある詩人はこう書きました。「いま独りでいる者は、長いあいだ独りだろう。目を覚まし、本を読み、長い手紙を書くだろう。」——ライナー・マリア・リルケ『秋の日』(1902年)

詩が語ったのは孤独ですが、私たちはこれを招待状として読みたいのです。長い手紙は、孤独をすこしやわらげる方法のひとつ。今日のことを、明日へ宛てて書いてください。明日がどんな姿かは約束できませんが、あなたの手紙は大切にしまっておきます。

明日が、あなたの文字を読めますように

暴雨郵便局

1920年秋・西部戦線

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